理科・算数のための設備整備費補助が一部改訂

今年8月に「理科教育のための設備の基準に関する細目を定める省令」及び「理科教育設備整備費等補助金交付要綱」が一部改正されました。算数や理科の指導に特化したプログラミング教材のうち一定額以上のものが補助対象とされており、電気の学習用具の例示品名として「電気の利用プログ ラミング学習セット」が追加されています。

また、文部科学省による教材整備指針につ いても改訂がされており、小学校では、プログラミング教育用ソフトウェア・ハードウェアも追加されています。

(「こどもプログラミング通信」第29号 2019年9月27日発行より)

千葉県柏市のプログラミング教育への取り組み

CSAJで柏市教育委員会「プログラミング教育」視察を実施

さくらインターネットも参加しているCSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)プログラミング教育委員会では、1月26日、千葉県柏市の小学校へプログラミング教育の授業見学・意見交換を実施しました。柏市では昭和62年度からプログラミング教育を一部の学校で開始し、約30年もの活動実績があります。

柏市では情報リテラシー育成カリキュラムを設けており、プログラミングに限らず、コンピュータを使ったリテラシー向上のためのカリキュラムを制定しています(表1)。学年ごとに目標が定められており、どこまで学ぶべきかと達成すべき課題がまとめられています。小学校だけでなく、中学校にも至るまで、一貫した方向性が示されています。そして、柏市ではプログラミング的思考が情報リテラシーの1つであるという考えから、今年度(平成29年度)は市内の全小学校(42校)で、4年生を対象としたスクラッチを使ったプログラミング授業が取り入れられています。

理科の授業(6年生)で「電気を無駄なく使う方法」をプログラミングで学習

視察した理科の授業では、電気の性質とその利用が課題でした。節電の条件を学ぶために、明るさを取得できるセンサーとプログラミング(スクラッチ)を使いました。

節電をテーマとした授業の様子

授業では、まず二人一組で、無駄なく電気を使うためのアイディアを出し合います。そして、センサーが取得する明るさの変化に応じてプログラムに条件を与え(音や光の状態を変更)、結果としてライトを節電できる方法を学びます。また授業の最後では、ペアごとにプログラムの発表もありました。

はじめからプログラミングをするのが目的ではなく、あくまでも情報活用能力の拡大という点で、有効に活用されていました。

意見交換会と柏市の取り組み

柏市はカリキュラムを定めただけでなく、ICT支援員の増員や、カリキュラム充実のために企業や民間団体と連携した素案作りなどの取り組みを行っています。

また、授業はあくまで導入でしかないため、ほかにも、地域ボランティアとの連携や、地域でのイベント企画・開催や、プログラミングコンテストの実施などにも取り組んでいます(図1)。

より詳しいレポートは

小学校の現場からプログラミング教育の実態を知る~ in 千葉県柏市 | CSAJ 一般社団法人コンピュータソフトウェア協会

(初出「こどもプログラミング通信」第10号 2018年2月27日発行)