MESH

今回紹介するのはMESHという小型電子ブロックです。センサーやスイッチなど色によって違う機能をもち、全7種類のブロックがあります。

ブロックを無線でつなぎ、アプリで作成したプログラムで制御します。プログラムの組み方は、アプリ上でアイコン同士を線でつなぐだけ。誰でも直観的に操作ができます。ブロックはバッテリー内蔵式で物とつなげて使用ができます。例えば、喋るコップを作る方法が公式サイトで紹介されていました。コップを傾けると「飲まないで」とコップが喋るというものです。これは「動きブロック」をコップに着け、ブロックの向きが変わったら音を出すというプログラムです。このように身の周りにある物を進化させることが容易にできます。100個以上の作例がサイトでは公開されており、教育活用事例も公開されていますので参考にしていただければと思います。

筑波大学附属小学校ではMESHを使って「電気を有効に使うためのプログラムを考える」授業が実施されたようです。こちらも合わせて参考にしてください。

参考サイト:問題解決の力を育むプログラミング教育 – 授業実践リポート | 学びの場.com

(初出「こどもプログラミング通信」第18号 2018年10月29日発行)

Ozobot(オゾボット)

2014年に開発された世界最小級といわれる教育用プログラミングロボットです。

紙やタブレットに描かれた線をセンサーを利用して読み取り、その線に沿ってロボットが動きます。組み立て不要で開梱後充電してすぐに利用できます。ロボットながら縦横高2.5cmと小さいので保管場所にも困ることはないでしょう。

Ozobotの魅力はパソコンやタブレット等の端末不要で、紙とペンのみでプログラミング的と思考やコーディングの概念を身に付けることができるところにあります。黒、赤、青、緑の4色をセンサーで認識し、色により異なる動きをするようプログラムされています。自分の意図したとおりにロボットを動かすためには色の配列を考える必要があります。また、Ozoblocklyというscratchのようなツールを使用することで、線を描かずともOzobotを自在に動かすことも可能です。岡山市立岡山中央小学校では6年生の総合学習の時間でOzobotを使ったプログラミング授業を実践しています。

参考サイト:https://www.ozobot.jp/

(初出「こどもプログラミング通信」第17号 2018年9月28日発行)

Viscuit(ビスケット)

Viscuitは誰でも簡単にプログラミングができる言語として2003年にNTTの研究で開発されました。パソコンで公式サイトへアクセスし、ブラウザ上ですぐに利用できます。またアプリ版もあり、スマートフォンやタブレットでも利用できます。

Viscuitと他の教材との大きな違いはプログラムを組む方法にあります。描いた絵を「めがね」に入れるだけで絵が動き出す簡単なアニメーションを作ることができます。Viscuitは単純で扱いやすく、直観的・視覚的に操作できるので低学年の初めてのプログラミング体験におすすめです。相模原市立南大野小学校では2年生の国語「スイミー」でViscuitを使用してアニメーションを制作する授業を実施しています(https://ict-enews.net/2018/07/06minamioono/ )なお、現在「ビスケットプログラミングコンテスト2018」の作品を募集しています。子どもから大人までどなたでも応募可能なようですので、挑戦してみてはいかがでしょうか。(募集期間2018年9月16日まで。https://www.viscuit.com/contest2018/)

(初出「こどもプログラミング通信」第16号 2018年8月28日発行)

教材紹介:Sphero SPRK+(スフィロスパークプラス )

スマートフォンやタブレットから遠隔操作できるボール型のプログラミングロボットです。こちらの教材は、先日石狩で行われたプログラミング指導教員養成塾でも紹介された教材なので、実際に手に触れられた方もいらっしゃるかもしれません。「Sphero Edu」というアプリを使う事でロボットの動き方やLEDの光らせ方等をプログラムできます。プログラムは日本語の命令ブロックを組み合わせて作るタイプです。Sphero Eduではあらかじめ用意されたサンプルコードがあるので、まずはそちらを参考にして学習をすすめてみるのがいいかもしれません。

防水で衝撃に強く丈夫で壊れにくいのと、本体であるロボットと充電用台座のみなので学校での管理も容易と思われます。

算数の多角形をロボットの動きで表現したり、加速度センサーにより、落下や衝突時に音を鳴らす事や動きを変えるなどのプログラムもできるので、あらゆる授業での活用が考えられる可能性を持っている教材です。

参考サイト:https://sphero-edu.jp/teaching/sprk/

(初出「こどもプログラミング通信」第15号 2018年7月27日発行)

Minecraft:Education Edition

子どもから大人まで人気のゲーム「Minecraft」の教育向け「Education Edition」を紹介します。Minecraftは仮想空間上でブロックを使い建物や道具の作成や、冒険ができるゲームです。

海外では多くの学校が導入しており、スウェーデンでは必修科目として一部の学校がMinecraftを取り入れているそうです。日本でもいくつかの小学校でMinecraftを取り入れた授業が実施されており、立命館小学校では京都の歴史建造物を作り、キャラクターに案内させるプログラムを組む授業を行っています。

Minecraftではプログラミング学習だけでなく、歴史を学ぶ社会、位置の表し方を学ぶ算数、電気回路の基礎を学ぶ理科など、いろいろな教科に活用できます。想像力や自分の考えを表現する力を養うことにも適しているため課題解決学習に用いられている事例も多くあるようです。

参照サイト:Minecraftでプログラミング① 立命館小学校

参考サイト:Minecraft Japan Wiki(Minecraft Education Edition)

(初出「こどもプログラミング通信」第14号 2018年6月29日発行)

教材紹介:ヤマレコ

プログラミング通信第11号で「電子国土Web」をご紹介しましたが、今回はそれに関連し、さらに一歩進んだ情報活用事例をご紹介いたします。
ヤマレコという登山者を対象としたコミュニティサイトがあります。自身の登山記録を写真や文章で残すことができ、登山ルートをGPSログデータ登録や地図クリックで自動的に作成・整理してくれる便利なサイトです。毎週数千件の登山記録が当サイトには登録されているそうです。

国土地理院が提供する地形図における、登山道の情報修正を行うために、株式会社ヤマレコが取得したGPSデータを国土地理院へ提供する協力協定が昨年12月に締結されました。登山道の地図への反映は現地調査に時間を要し、実際にはない道が地形図に表示されたままになっている等の課題があったそうです。提供されたデータ(登山者が実際に歩いた道)を活用することで登山道の修正を短期間かつ精度を上げて行えるようになります。

株式会社ヤマレコでは、遭難を防ぎ、登山を安全に楽しめるようにしていきたいとの思いを持っているそうです。このような情報の活用事例を知り、身の回りで活用できる情報やその活用方法を探してみることも、情報活用能力を育成する上で役に立つのではないでしょうか。

参考サイト:https://www.yamareco.com/

(初出「こどもプログラミング通信」第13号 2018年5月29日発行)

Why!? プログラミング

NHK Eテレで放送されている「Why⁉ プログラミング」という番組をご存知でしょうか。IT企業役員兼お笑いタレントの厚切りジェイソンさんが教育用プログラミング言語「スクラッチ」を使って、プログラミングの面白さを伝える小・中学生向けの教育番組です。1話10分程度の短い動画で第14回まであります。これらは「NHK for School」というウェブサイトから、すべて無料で視聴できます。

No.0から順番に視聴しても構いませんが、基本コースや教科活用コースといった5つのコースが用意されており、目的に合わせたおすすめの視聴順も紹介されています。また、各動画に対応したプログラムも準備されており、動画視聴後に実際にスクラッチで動作確認をしたり、アレンジを加えたりして学習できます。何話かは小学校の各教科単元に沿った内容の動画があり、先生向けの指導用資料等も用意されています。NHK for schoolではプログラミング以外にも授業で活用できそうな情報や教材がありますので、一度webサイトを確認してみるのをお勧めします。

参考サイト:http://www.nhk.or.jp/gijutsu/programming

(初出「こどもプログラミング通信」第12号 2018年4月19日発行)

地理院地図(電子国土Web)

今回ご紹介するのは、国土地理院*が提供している、無料で利用できるweb地図サービスです。プログラミング教育と直接関係ありませんが、ICTを活用した授業として社会科の地域学習等に利用できそうですのでご紹介します。

3Dや色別標高表示などの機能がとても充実しており、おすすめなのが地図上にあらゆるデータを重ねて表示できる機能です。例えば、地形分類図と避難場所情報を重ねて安全な避難経路をみんなで考えてみたり、昔の航空写真と重ねて自分たちの住んでいる街の移り替わりや歴史を確認したりするのも面白いでしょう。

他にも「情報リスト」にはたくさんのデータが用意されています。一度、ご自身の目で見てみると、授業で生かせるヒントになるかもしれません。また、国土地理院では、地図の読み方・地図記号の話など、小学生~高校生向けの出前講座も行っていますので利用してみるのもいいかもしれません。

参考サイト:地理院地図(電子国土Web)

*国土地理院・・・国土交通省設置法及び測量法に基づいて測量行政を行う、国土交通省に置かれる特別の機関である(ウィキペディアより)

(初出「こどもプログラミング通信」第11号 2018年3月23日発行)

micro:bit(マイクロビット)

日本国内で子どもがプログラミングを行うためのコンピュータといえば、これまで紹介した IchigoJam(イチゴジャム)や、Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)のように、手のひらサイズのものが注目を集めています。今回紹介するのは、micro:bit (マイクロビット)です。これはイギリス公共放送 BBC による研究によるもので、誰でもプログラミングができるように目指して開発されました。現在は、シンガポールや米国などの教育機関でも採用実績があり、出荷台数は 100 万台を越えています。

micro:bit の特長は、プログラミングのしやすさと、拡張性・自由度の高さです。micro:bit 本体のプログラミングはブラウザを通してできるため、特別なパソコンやソフトウェアは不要です。Scratch(スクラッチ)を通してのプログラミングも可能ですし、ボタン操作で JavaScript(ジャバスクリプト)や Python(パイソン)のような本格的なプログラミング言語への切り替えにも対応しています。

また、LED ライトやロボットなどの拡張パーツとの連携もしやすく、micro:bit と接続するだけで、周辺パーツのプログラミングも容易に行えます。プログラミングに高い興味をもつ子どもたちに対して、自主的に学ぶ教材としても役立つことが期待できます。

参考サイト:http://microbit.org/ja/

(初出「こどもプログラミング通信」第10号 2018年2月27日発行)

教材紹介:ソビーゴ

小学生が対象のロボットを使ったプログラミング教材をご紹介します。以前に紹介したプログラミング用パソコン教材「IchigoJam」(イチゴジャム)を使い、自分で作成するロボット「ソビーゴ」を自由に動かせるようチャレンジします。

ソビーゴ本体の素材は段ボール。既製品のロボットを使うのではなく、自分の手を使って組み立て・飾り付けることで、プログラミングを主体的に学ぶのを助ける効果が見込めます。

また、ロボットの動きの制御には、簡単なIchigoJam BASIC言語を使います。様々な命令を使い、ロボットを走らせたり、手を動かしたり、LEDを光らせたり、思いのままに操作できます。これにより、単にプログラミング言語を学ぶだけでなく、簡単なプログラムを通して思い通りにロボットを動かせるプロセスが、学びにつながります。

関連サイト:ソビーゴ https://hello-sovigo.com

(初出「こどもプログラミング通信」第8号 2017年12月12日発行)