熊本県、GIGAスクール構想実現に向け「ICT活用研修パッケージガイドブック集」作成

熊本県では、県独自の「ICT活用研修パッケージガイドブック集」を作成したと発表しました。
パッケージは、「共通実践事項」「学校種別 実践事例集」「テーマ別 実践ガイド」の3項目からなり、プログラミング教育については、「テーマ別 実践ガイド」の中に全9ページに渡り高校までの学習内容が概要として掲載されています。
プログラミング教育実施の背景や、プログラミング教育だけでなく情報活用能力育成の全体像、高校までの12年間で学ぶ内容の見通しなどを事例を通じて知ることで、ご自身の学校や地域の計画に活かしていくことができるのではないでしょうか。
これらの資料は全てWebサイトで公開されていますので、ぜひ校内研修等でご活用ください。

熊本県教育委員会 GIGAスクール構想対応ICT活用研修・コンテンツ集ICT活用推進研修パッケージ
https://www.higo.ed.jp/colas/ICT/GIGA_package

アドビ、Flash Playerのアンインストールを強く推奨

2020年12月31日に、アドビのFlash Playerのサポートが終了しました。これに伴い、Flash Playerのアンインストールを強く推奨するようアナウンスしています。 Flash Playerは、いくつかのプログラミング教材で使われていた技術であり、その技術を利用していた「プログラミン」は2020年12月に終了、「Viscuit(ビスケット)」はFlash Playerを使わない新バージョンが公開されています。
PCにFlash Playerがインストールされたままになっている場合、Flash Playerを対象とした新しいウイルスなどからの攻撃を防ぐことができなくなるため、なるべく早い対応が望まれます。

Adobe Flash Playerサポート終了情報ページ
https://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/end-of-life.html

未来の学びコンソーシアムの業務終了およびポータルサイト移管のお知らせ

2017年3月に、文部科学省、経済産業省、総務省の3省連携により発足した未来の学びコンソーシアムは、全国での小学校プログラミング教育の円滑な実施を支援するという役割を達成したと判断し、12月25日をもって、業務を終了しました。
「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」については、文部科学省が継続して運営すると発表されています。

未来の学びコンソーシアムの業務終了およびポータルサイト移管のお知らせ
https://miraino-manabi.jp/content/516

Microsoft Teams

プログラミング教育用教材ではありませんが、GIGAスクール構想で導入される1人1台端末のOSとしてMicrosoftを選択した自治体・学校で活用されるであろうMicrosoft Teams(チームズ)をご紹介します。
Teamsは、もともと業務用のコラボレーションツールで、オンライン上での業務用の資料の共有や共同編集、TV会議、スケジュール共有、メール機能などを取りまとめた、業務効率化のためのツールです。
冒頭でご紹介した新冠町でも、Teamsを活用して中学生がデータの共同編集をしたり、家からTV会議に参加したりしていました。すでに学校での活用事例も少しずつ紹介され始めています。

その中でも、動画で使い方などの紹介をしている、東京学芸大学付属小金井小学校ICT部会のYouTubeチャンネルは、校内研修などでも活用できそうですので、一度ご覧になってみることをお勧めします。

東京学芸大学附属小金井小学校ICT部会 YouTubeチャンネル

GIGA HUB WEBで、「流れの全体像」に基づく導入・運用一覧表Q&A第一弾を公開

一般社団法人ICT CONNECT21が運営する「GIGA HUB WEB」では、「流れの全体像」に基づく導入・運用一覧表Q&A第一弾を公開しました。 従来のQ&Aも「準備段階」「計画段階」などの項目ごとに情報を探すことができますが、どちらかというと教育委員会向けの情報となっていました。
学校での導入・運用に近い部分に対するQ&Aが検索しやすくなっていますので、ぜひご活用ください。

「流れの全体像」に基づく導入・運用一覧表Q&A
https://giga.ictconnect21.jp/202012092796/?back=giga-school-concept

GIGA StuDX 推進チーム発足と1人1台活用事例サイトの開始

文部科学省では、GIGAスクール構想の実現に伴う1人1台端末及び高速大容量通信環境の積極的な活用を推進していくため、「GIGA StuDX 推進チーム」を設置し、全国の教育委員会や学校が参考となる事例の発信・共有等を通じて、全国の教育委員会・学校に対する支援活動を展開します。
活用事例サイトでは、「はじめてのパスワード指導」など、児童・生徒への指導法だけでなく、学校と家庭、職員同士など、学校を取り巻くコミュニケーションの様々な場面においての工夫が示され、先生方の業務効率化にも役立てられる情報となっています。

StuDX Style
https://oetc.jp/ict/studxstyle/

1人1台で豊かな学びへ!新冠町の「1人1台PC持ち帰りテスト」をレポート

今回は、すでに1人1台のPC納入が完了し、貸与されたPCを持ち帰って家庭から接続するテストを実施した新冠町の取り組みについて、ご紹介します。
町内3つの小中学校それぞれで、各学校ごとの状況に合わせ、対象者や期間を決めて実施しました。
新冠中学校では、学年を問わず全員が学校のPCを家に持ち帰り、その日の夕方各自が家庭からTeams(チームズ)にログイン、指定された投稿先にコメントを入れたり、招待されたTV会議に参加したりしながら、家庭でスムーズにオンラインでのコミュニケーションができるかどうかをテストしました。

モニターを前に、生徒全員が参加できているかどうかをチェックする新冠中学校の先生

事前にTeamsの使い方などは、学校で学んでいた生徒たちですが、家庭ではWifiの接続なども含めて自分の力で対応する必要があります。
画面に映った友達同士で協力し合い、みんながつながるようコミュニーケーションを取り合う姿も見られました。
校長先生から伝えられた「大切にしているものを見せて!」というお題に対し、生徒それぞれが大切なものを画面に映し、楽しそうに見せあっている様子がうかがえます。
新冠中学校では、PCの取り扱いについて、目的などを十分生徒に伝えた上で、テストの後冬休み中は各家庭で学習に使ってもらうとのことです。

「大切にしているものを見せて!」というお題で楽しくコミュニケーション
マイクがOFFになっている友達に、ホワイトボードを使って伝える生徒も

このテストを中心となって企画し、準備を進めてきた、新冠中学校の大光先生にお話を伺いました。

新冠中学校では、パソコン導入後すぐに学校祭の活動で使用し始めました。また授業での普段使いを目指し、ICT担当教諭が先行して様々な試みをしてきました。授業開始5分間はタイピング練習&エクセルで作成した表に入力。Formsで作成した課題を生徒に配布・入力・リアルタイム集計・フィードバックなど、生徒の興味関心が高まると共に、教師側の仕事の効率化の期待も高まりました。今後、様々な課題把握と解決を繰り返しながら、新冠スタイルを作り上げていけたらと思っています。

実際に1人1台のPCを使ってみて、生徒の興味関心や、教師の仕事の効率化に早くも期待が高まっているとのこと。 今後新冠町から、新たな活用事例が生まれるのが楽しみです。

藤女子大学プロジェクトマネジメントII 成果発表会レポート

オンラインで実施されたプロジェクトマネジメントIIの成果発表会

2020年12月7日(月)、さくらインターネットが授業協力をしていた藤女子大学人間生活学部人間生活学科プロジェクトマネジメントIIの成果発表会が行われました。
さくらインターネットが主催したU-16プログラミングコンテスト石狩大会の企画・運営を、この授業の一環で学生と共に推進してきましたが、この日は他のプロジェクトに参加した学生も含めて全体での成果発表会となりました。
さくらの学校支援プロジェクトの朝倉が、今回のプロジェクトリーダーとして学生と関わってきた立場で、企業チームの発表にフォーカスしてレポートしたいと思います。

U-16プログラミングコンテスト石狩模擬大会の模様は、こちらをご覧ください。

この成果発表会では、企業、NPO、行政それぞれの分野のプロジェクトに参加した学生が、ここまでの成果と考察を発表しました。

企業チームの学生は、7名が分担し、スライドを使っての説明を実施しました。
まず、プロジェクトの概要と成果ということで、今回のプロジェクトを主導したさくらインターネットの紹介や、なぜさくらインターネットが石狩でプログラミングコンテストを実施したいと考えるに至ったかの説明がありました。

企業のCSRとは?

このプロジェクトが企業の直接的な営利目的ではない取り組み「CSR」として行われ、目的はさくらインターネットの認知度向上や、イメージアップであることが説明されました。
学生は、企業が表向きの社会貢献の意義だけでなく、こういった目的を持ってCSR活動を実施しているということ自体、あまりよく知らなかったことなのではないかと思います。

このスライドでは、プログラミング教育普及に対する課題がさくらインターネットが抱える社会課題という形で表現されていましたが、後半の説明で、実はプログラミングができないことが社会課題というわけではない(現に今現在それで困っている人はいない)という見解も伝えられました。
しかし、企業によってプログラミング教育が無尽蔵に商業化し、質の高い教育を誰もが受けられる機会を阻害するようなことにならないよう、業界全体で考えていく必要があり、専門的な知識を有するさくらインターネットがそこに関わっていくことが、社会課題解決のために必要であると考察されていました。

また、この後発表のあったNPOチーム・行政チームの目的や社会課題解決における役割、手法とは異なることが、全体の発表会の場で比較することで学生にもよく理解できたのではないかと思いました。

実際のプロジェクト体験を通して学んだこと

プロジェクトマネジメント(PMチーム)、PRチーム、当日運営チーム(OPチーム)の3つのチームに分かれ、それぞれの担当がどんな業務を行っていたかについて、説明がありました。

コロナ禍により、ほとんどすべての準備をオンラインのみで行ってきた、プロジェクト推進の苦労についても触れられていましたが、その中での学生の気付きは「オンラインだからこそ、一人一人が積極的に発言しなければならない」「対面の時のように、相手が自分の言いたいことをくみ取ってもらえない」といったコミュニケーションに関するものが多かったように思います。

わからないことがあるのにうまく言葉にできなかったり、指示の意味がわからない、曖昧な部分を残してしまったために、全体的に受け身になってしまったという気付きは、学生がこれから社会人になっていく上でとても大切な経験だったのではないかと思います。

私たち企業側のメンバーにとっても、学生が何を知っていて、どんな言い方をすると伝わるのか、手探りの状態でプロジェクトを共にしていた部分があり、今回の経験は大変貴重なものとなりました。

社会課題を解決していくために

企業チームの成果発表のまとめとして、さくらインターネット以外の会社の事例なども例に挙げながら、大企業ではCSRが浸透しているようだが、中小企業では意識していなかったり、意識が弱い部分があるという指摘がありました。
また、その原因として、学生を含む一般の人の企業のCSRに対する関心が低いのではないかと分析。
社会的に認知度が低い取り組みであるため、企業の状況によって偏りが生じているのでは?という仮説に導いていました。

そして、社会課題を解決し、社会全体を良くしていくためには、消費者が企業のCSR活動にも関心を持ち、適切な選択をしていくことが求められる、消費者の行動が企業を変え、社会を変えていく原動力になるという結論の説明がありました。

出席していたさくらインターネット取締役の前田からも、この発表の感想として「企業活動を行う上では、どうしても負の部分がある。例えば、データセンターは大量の電気を使うため、化石燃料を大量に消費し、環境に影響を与えてしまう。だから、できるだけ社会貢献をして還元していくという意識が必要だと考えている。」という話がありました。

大学の授業協力全体や、学生の発表を通して、改めて企業のCSRとしてできること、その意義を確認し、企業側のプロジェクト参加者にとっても大変勉強になる活動になりました。
学生の活動としてはこれで終わりではなく、この後も来年以降の活動に向けた報告書作成があるそうです。
一連の活動で、企業やプロジェクトについて学んだことを活かし、学生の皆さんの更なる成長を期待したいと思います。