プログラミング教育の実施実例が9月から募集開始

未来の学びコンソーシアムが開設している「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」では、7月31日にプログラミング教育実施事例の募集案内が告知されています。

これまでもいくつかの実例が掲載されていましたが、今回は小学校段階のプログラミング教育を対象に、学習指導要領に例示されているA分類から学校外での活動を含めるF分類まで、各分類を対象にしての募集が始まりました。

今後は更に授業例の充実が期待されるため、来年以降の授業計画の参考にもなると思われます。

参考サイト:プログラミング教育の実施事例募集開始について

(初出「こどもプログラミング通信」第16号 2018年8月28日発行)

Viscuit(ビスケット)

Viscuitは誰でも簡単にプログラミングができる言語として2003年にNTTの研究で開発されました。パソコンで公式サイトへアクセスし、ブラウザ上ですぐに利用できます。またアプリ版もあり、スマートフォンやタブレットでも利用できます。

Viscuitと他の教材との大きな違いはプログラムを組む方法にあります。描いた絵を「めがね」に入れるだけで絵が動き出す簡単なアニメーションを作ることができます。Viscuitは単純で扱いやすく、直観的・視覚的に操作できるので低学年の初めてのプログラミング体験におすすめです。相模原市立南大野小学校では2年生の国語「スイミー」でViscuitを使用してアニメーションを制作する授業を実施しています(https://ict-enews.net/2018/07/06minamioono/ )なお、現在「ビスケットプログラミングコンテスト2018」の作品を募集しています。子どもから大人までどなたでも応募可能なようですので、挑戦してみてはいかがでしょうか。(募集期間2018年9月16日まで。https://www.viscuit.com/contest2018/)

(初出「こどもプログラミング通信」第16号 2018年8月28日発行)

第2回小学校プログラミング教育を考える夕べを開催

7月18日に「第2回小学校プログラミング教育を考える夕べ」をわくわくホリデーホール(札幌市)で開催いたしました。今回の企画は札幌出身の東京都内在住の小学校教員が中心になって実施しました(主催:さくらインターネット株式会社、後援:札幌市教育委員会、協力:一般社団法人LOCAL)。

プログラムは3部構成。第1部の「プログラミング教育とは?」では、情報通信総合研究所の平井聡一郎氏による講演・模擬授業がありました。第2部は教材体験としてのワークショップの後、各ブースを通して算数、図工、国語を対象としたプログラミング教材に触れ、第3部ではプログラミング教育の実践報告がありました。

当日は教職員の方を中心に、札幌市のみならず遠方からもご参加いただきました。プログラミング教育の実践にはハードルが高いように思われるかもしれませんが、今回の模擬授業や教材の体験を通して、先生自身でプログラミングについて身近に感じられる機会を設けられました。ご参加およびイベントのご紹介・周知へのご協力ありがとうございました。

(初出「こどもプログラミング通信」第16号 2018年8月28日発行)

小学校プログラミング教育の手引きを通してねらいを確認し、授業のイメージをつかむ(第4弾)

文部科学省から公開されている「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」について、これまでA~Cの各分類を紹介してきました。今回は教育課程内でのD分類を紹介します。

D分類は教育課程内ありながら、クラブ活動など、特定の児童を対象に実施するもの

前回のC分類は、教育課程での実施、つまり、授業の一環として学校の裁量で実施するものでした。D分類も同じく学校における教育課程内です。しかし、すべての児童が対象ではなく、クラブ活動など、特定の児童を対象としている違いがあります。

児童が協力してプログラムを作成できるようにするためには、学校の創意工夫によって、コンピュータクラブやプログラミングクラブを設けるとあります。また、他の分類とは異なり、教育課程外でのプログラミング機会(E分類・F分類)でプログラミングに関する知識を持つ児童が、苦手な児童に対するサポートの役割を持たせることも書かれています。

例示では、特定の言語環境や教材については示されておらず、

  • 児童の発達の段階
  • プログラミングの経験
  • 作成しようとするものが何か

に応じて適切なものを選択する必要があります。また、漠然とプログラムに取り組むのではなく、発表会を設けたり、プログラミング・コンテストへの参加を促すなども書かれています。

D-① オリジナルアニメーションを作ろう

例示では動的なコンテンツの作成として、キャラクタ等の動きの制御だけでなく、画像や音声についても、自分で作成したいという意欲のある児童が想定されます。

D-② 家で使える便利な機械を考えよう

例示は各教科の学習の中でつくるよりも更に自由な発想で、様々な機械のモデルとそれを制御するプログラムを作成したいという意欲を持つことが想定されます。

これまでにご紹介したプログラミング教育の教材を、児童の段階や興味や用途で使い分けていくことも考えられます。

(初出「こどもプログラミング通信」第16号 2018年8月28日発行)

新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備の推進について

2020年(平成32年度)から始まる小学校でのプログラミング教育を前に、文部科学省から都道府県教育委員会に対して環境整備に関する通知がありました。

これは今年6月15日に閣議決定された、第3期教育振興基本計画「平成30年度校の学校におけるICT環境の整備方針」に基づくものです。パソコンを3クラスあたりに1クラス分程度、普通教室の無線LANの整備100%などが政府全体の方針として設定されました。

参考サイト:第3期教育振興基本計画を踏まえた,新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備の推進について(通知)

(初出「こどもプログラミング通信」第16号 2018年8月28日発行)