「プログラミング教育出前授業」Q&A

プログラミング教育出前授業について、教職員の皆様から寄せられた質問についてお答えするコーナーです。

出前授業の実施に向けて少しずつ各学校の担当の先生と打ち合わせをさせていただく機会が増えますので、その際にお聞かせいただいた疑問などを取り上げていきたいと思います。

なぜ、さくらインターネットが石狩市でプログラミング教育の出前授業を行うのですか?

さくらインターネットは、石狩市の石狩湾新港地域にてデータセンター(コンピューターをたくさん保管する専用の建物)の運営を行っており、このデータセンターが弊社の事業の基盤になっています。

将来的な労働人口の減少や、海外各国との競争、ロボットやAI(人工知能)の普及などによる社会環境の変化に、柔軟に対応できる優秀なIT人材を育成することは、私たちの会社にとっても将来の事業存続にかかわる重要な課題であると考えています。

そのため、データセンターのある石狩市への小学校プログラミング教育支援を、弊社のCSR(企業の社会的責任)のひとつと位置付け、プログラミング教育のすそ野を広げる活動を通じて、石狩市が優秀なIT人材を輩出する『ITの街』となることを後押しできればと思っています。

「プログラミング的思考」が身に付くと、どんな良いことがあるんですか?

物ごとの仕組みを単純な命令に分解したり、同じ性質や規則性のあるものをパターンとして認識したり、ルールに沿って部品を組み合わせたり、関連付けることで意味のある動きを作りだすといった経験を通して、論理的な問題解決や、アイディア・発想の具体的な実現につなげていくことができます。

例えば、ブロックだけでは限られた形の物しか作ることはできませんが、そこにタイヤを付けてモーターを組み込むと動くタイヤが作れるという発想があったり、そのモーターをプログラミングで制御するという発想があったりすることで、より自由な発想で作りたいものを具体的に表現する可能性が広がります。

また、最初は動く車をブロックで作る方法が全く想像できなくても、動作を細かく分解するという考え方に慣れていくに従い、動かすためには何か要素を加える必要があることや、その要素にはどんな条件が必要なのか、それをどのようにして加えるのかなど、問題を自分の力で一つずつ道筋を立てて解決していく力が身に付きます。

自分が想定した動きになるまで、繰り返し試したり、先生や友達からもらったヒントを自分の考えに組み込んで発想力を高めるといった経験もたくさんできます。

どのメニューがどの学年に向いているんですか?

「プログラミング体験(Code Monkey、Ichigo Jam)」以外は、授業の中でどの学年でも取り入れることができます。
出前授業をお申込みいただきますと、申込書に記載いただいたクラスの人数やクラスの状況に対する事前情報を元に、指導案のサンプルを作成して打ち合わせをさせていただきます。

石狩市の場合は、複式学級の小規模校から、1学年に数クラスという学校まで、いろいろな学校がありますので、クラスに合わせた指導を、先生にアドバイスいただきながら組み立てるという手法を取らせていただきます。

「プログラミング体験(Code Monkey、Ichigo Jam)」は、実際にプログラミングのコードをアルファベットで打ち込む場面がありますので、タブレットやパソコンでの入力操作に慣れた学年への導入をおすすめしています。

(初出「こどもプログラミング通信」第2号 2017年5月23日発行)

小学校プログラミング教育支援の動向(2)

純利益が1兆円を超えたことが最近の話題となったソフトバンク社が、CSR(企業の社会的責任)の取り組みとして、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を3年間無償で小中学校に貸し出す取り組みをスタートしたと報じられました。

東京では、港区、狛江市、町田市の3自治体が選ばれ、狛江市立第四中学校でプログラミングの教員向け研修が行われたとのこと。

この中学校のWebサイトには、早速研修の様子や朝礼で挨拶をするPepperの様子が掲載されています。http://www.komae.ed.jp/jh/04/index.cfm/1,4257,57,html

プログラミング教育では、例えばPepperを教材として取り上げる場合、Pepperを扱う技術を身に付けることよりも、Pepperを使って「何をするのか」という発想力や、その発想を一つ一つの命令に分解し組み立てる力、問題が発生した時にそれを解決していく力を養うことが重要です。
                        
教えてもらった通りにプログラミングをして、基本的な動作ができるよう
になるだけでは学習効果が低いので、Pepperを使った何か面白いアイディアが出てくると良いですね。今後のニュースに注目して見ていきたいと思います。

(初出「こどもプログラミング通信」第2号 2017年5月23日発行)

出前授業が始まります

教育委員会の皆様からのご指導、ご協力をいただき、3月末から少しずつプログラミング教育出前授業についての告知をさせていただいておりましたが、いよいよ6月から出前授業がスタートします。

お忙しい新年度スタート直後にもかかわらずいくつかの学校の先生ともお話させていただきましたが、前向きにご検討いただけているようで、大変ありがたく思うと共に、この出前授業を皮切りに、しっかりと石狩のプログラミング教育の土台作りをしていかなければ…と気を引き締めて準備を行っています。

6月は2校で出前授業を行います。学校や学級の状況に合わせた授業を行うため、申込を受けた学校の先生と相談の上、同じ授業タイトルでもそれぞれの学級専用の指導案を作成して臨みます。

この指導案や、授業の記録は、今後ご自身での授業を検討される先生たちが参考にしていただけるよう、共有の方法についても考えていきたいと思っています。

石狩の元気な子どもたちと対面し、プログラミングの授業を通じてたくさんの新しい発見ができることを楽しみにしています。

(初出「こどもプログラミング通信」第2号 2017年5月23日発行)

PCN札幌のScratch教室

札幌圏でも、民間のプログラミング教室が活発に活動を行っています。今回は「PCN札幌」の「Scratch教室」をご紹介します。5月13日(土)に行われた「Scratch教室」では、小学校1~3年生を対象に、Scratchという教材を使ってプログラミングをし、「ドラムをならす」という体験をしました。

5月21日(日)、6月3日(土)、17日(土)にも開催を予定しているとのことですので、お子様と一緒に体験してみてはいかがでしょうか?詳しくは、PCN札幌のWebページをご確認ください。
http://sapporo.pcn.club/

Scratch とは

Scratchは、出前教室で取り上げる「Code Monkey」と同じように、Webブラウザ上で視覚的に命令を並べてプログラミングができるソフトウェア教材ですが、自分でゲームを作ったりアニメーションを作ったりできる、比較的自由度が高いのが特徴です。https://scratch.mit.edu/

(初出「こどもプログラミング通信」第2号 2017年5月23日発行)

Code Monkey

Code Monkeyは、イスラエルで開発された、プログラミング学習用のオンラインゲームです。

さるの「モンタ」というキャラクターを、プログラミングのコードを打ち込んで操作し、モンタがバナナを取ることができればクリアという単純なものですが、バナナにたどり着くためにはキャラクターの向きを変えたり、障害を避けて動けるようにコードを書いたりする必要があり、動作が複雑になると、それに応じて複雑なコードも出てきます。大人でも「あれ?これどうやって取りに行こう?」と悩む場面も…。

キャラクターの歩数、向きを示す角度、動作を繰り返す回数といったものも、正確に指示しないと、もちろんモンタは間違った動きをしてしまいます。

この教材は、体験版を無償で利用することができます。体験版だけでもすべてクリアするのには2時間ほどかかりますので、授業で利用するには十分です。

Webブラウザ上で動作するものですので、授業が終わった後もパソコン教室で自由に続きをさせたり、家に帰ってから自宅のパソコンやタブレットで手軽に取り組むことができるといった面も、この教材の利点です。

(初出「こどもプログラミング通信」第2号 2017年5月23日発行)