石狩市でのプログラミング教育への取り組みがウェブ記事になりました

2017年にスタートした「石狩市への小学校プログラミング教育支援プロジェクト」(現・さくらの学校支援プロジェクト)は、先生方および教育委員会の皆さまのご協力・ご理解の下、2020年度からのプログラミング教育全面実施に向けた準備を進めております。本プロジェクトの担当シニアプロデューサーである朝倉に対する取材記事が先日公開されました。プロジェクト設立当初から、現在に至るまでの思いや経緯が掲載されていますので、是非ご覧ください。

(「こどもプログラミング通信」第28号 2019年8月26日発行より)

プログラミング教育に関する教育委員会の取組例

未来の学びコンソーシアムでは、プログラミング教育に関する都道府県における教育委員会の取り組み例を紹介しています。これは、年間指導計画や研修教材などの支援状況についての問い合わせが未来の学びコンソーシアムに増えているためとのことで、参考情報としての支援例がいくつか紹介されています。

(「こどもプログラミング通信」第28号 2019年8月26日発行より)

Springin’

Springin‘(スプリンギンは、絵を描いてそれらに命令をつけていくことによってアニメーションや簡単なゲームを作ることができるビジュアルプログラミングツールです。iPad上で動作するソフトウェアとして配布されています( Windows 版や Android 版も検討中とのことです)。こどもたちのクリエイティブな気持ちを引き出すことができるツールで、B分類(学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの)や、C分類(教育課程内で各教科等とは別に実施するもの)などでの活用事例が期待されます。北九州市の小学校でのプログラミング授業の様子などもレポートされています。

(「こどもプログラミング通信」第28号 2019年8月26日発行より)

9月は「未来の学びプログラミング教育推進月間」

全国の小学校にプログラミング教育を呼びかけ

文部科学省、総務省、経済産業省は、小学校プログラミング教育の実施・推進を呼びかける「未来の学び プログラミング教育推進月間(みらプロ)」を9月に実施すると設定しました。これは、全国の小学校にプログラミング教育に取り組むように呼びかけるものです。

実施にあたっては、企業と連携した総合的な学習の時間の指導案(プログミング体験を含む・約35時間)が用意されています。企業における最先端の取り組みを知り、プログラミング体験で理解を含め、児童が各自の課題に探求的に取り組める課題を支援するためのものです。

既に企業訪問や講師派遣の受付等は終了していますが、教材に関する情報や、指導案(学習指導計画例)、授業に関する動画の情報などが豊富に掲載されています。

授業に向けての指導案は18例が公開されています。どれも、身近な生活とコンピュータが深く結びついていることに関連しています。プログラミング体験についての記述も事例が多く掲載されていることから、普段の授業で深い学びにつながるプログラミング教育を計画するための参考になるものと思われます。

取り組みの詳細、指導例については、未来の学びコンソーシアムの特集ページをご覧ください。

視察した授業の様子が放送(インターネット配信)

石狩市教育委員会と紅南小学校長坂先生が視察した授業(横須賀市浦賀小学校)の様子が、「みらプロ」の事例として8月25日にテレビ放送されます。

こちらの放送は、後日、政府インターネットテレビでもアップロード予定ですので、あわせてご覧ください。

(「こどもプログラミング通信」第28号 2019年8月26日発行より)

micro:bit の MakeCode エディタがバージョンアップ

小さなコンピュータ教材 micro:bit でプログラムを入力するために必要な開発環境がMakeCode です。MakeCode はスクラッチのようなビジュアルプログラミング教材で、micro:bit の実機がなくても、画面上で動作を見られます。

この MakeCode の最新版 ”2019 Release” が公開されました。利用者側からは何も操作しなくても、自動的に最新版のエディタが使えるため、プログラムの書き換えは不要です。

また、Windows 10 と macOS では、インターネットに接続していないオフライン環境でも利用可能な「アプリ版」のベータ提供(テスト段階のもの)が公開されています。ブラウザが MakeCode に対応していない場合でも、アプリによってプログラミングをしたり、micro:bit の動作を体験できます。

micro:bit (Microsoft MakeCode)

(「こどもプログラミング通信」第27号 2019年7月22日発行より)

YouTube「つべこべチャンネル」

情報通信総合研究所の平井聡一郎先生、佐野日本大学高等学校の安藤昇先生が動画でプログラミング教育・教材について伝えるYouTubeチャンネルが公開中です。

「プログラミング教材ロボット プロロ(Proro)」
富士ソフトが提供しているロボット「プロロ」を題材にし、教材としてどのようにして使うか、プログラミングの仕方について、ロボット実機とパソコンを使いながら紹介されています(17分09秒)。

「micro:bit のスクラッチへのつべこべ言わず接続する方法」
micro:bitを操作するために、ケーブルでパソコンへの繋ぎ方から、Scratch 3.0 を通して操作するまでの流れが、5分ほどにコンパクトにまとめられています(5分29秒)。

つべこべチャンネル

(「こどもプログラミング通信」第27号 2019年7月22日発行より)

ビスケットを活用したB分類での授業実践紹介サイト

Viscuit(ビスケット)は、描いた絵を「めがね」に入れることで絵が動き出す、低学年から高学年まで幅広くプログラミングを体験できる教材です。

今回ご紹介するのは、Viscuitを使ったB分類(学習指導要領に例示されてはいませんが、学習指導要領に示される各教科等を指導する中で実施するもの)の授業実践事例を紹介しているウェブサイトです。

国語・算数・理科・社会科・総合的な学習の時間・外国語・音楽など多くの教科の事例が紹介されているほか、各事例には学習指導要領との関連、学習指導要領の3本の柱に基づくねらい・評価基準、授業の流れの例、活動全体を通しての留意点、などの指導案作成に活用できる情報が公開されています。

現役教員の方のブログでも紹介されていますのでこちらもご参照ください。

(「こどもプログラミング通信」第27号 2019年7月22日発行より)

STEM・STEAM 教育と、みらいの教室

「STEM教育」や「STEAM教育」とは?

プログラミング教育について調べると「STEM」や「STEAM」といったキーワードを時折目にすることがないでしょうか。学校における先生方だけでなく、おそらく保護者や一般の方でも同様でしょう。STEM(ステム)の定義は

  • 科学( Science )
  • 技術( Technology )
  • 工学( Engineering )
  • 数学( Mathematics )

これら4つの分野の頭文字を表す言葉です。これらに加えて

  • 芸術( Art )

を合わせたものが STEAM(スティーム)と呼び、各要素を組み合わせる教育スタイルや学習方式が STEAM 教育です。

STEMの概念は2000年代初等にアメリカで議論がはじまりました。いわゆるIT(情報通信技術)が進歩する一方で、これら要素を統合的に学ぶカリキュラムが学校に存在せず、また多くの一般人も継続的に学ぶ必要性が求められ続けているからです。

STEMは「21世紀の創造、変革、問題解決に必要な力」として、アメリカでは2013年に重要な国家戦略となりました。近年では、オーストラリア、カナダ、ベトナム、中国、香港でも行政機関による取り組みが進みつつあります。

STEAMはSTEM教育の中心に「芸術」と「デザイン(設計)」をおいたものです。これらは単なるプログラミング教育ではなく、社会における問題解決のために行うものであり、創造性と密接に結びつくものという考え方に基づいています。

近年の日本国内では、政策ビジョンとして「Society 5.0に向けた人材育成」が提唱されています。AI技術の発達により、私たちの生活や経済、社会そのものが変わると言われています。新たな社会を牽引する人材育成のため、文部科学省・経済産業省・総務省が様々な実証実験や事業支援に取り組んでいるのが現状です。文系・理系の垣根を無くす教育という意味でも使われています。

これらの動きによって、今すぐ授業内容や学校が変わるわけではありません。しかし動向を把握しておくことで、総合的な授業でのプログラミング教育実施だけでなく、どのような場面でプログラミングを授業に取り入れるかの参考になるものと思われます。

「未来の教室 Learning Innovation」

未来の教室とは経済産業省の実証事業であり、EdTech(教育にコンピュータなどの技術を取り入れること)や個別最適化、文理融合、社会課題解決をキーワードにした、新しい学習プログラムの開発・実証を2018年から進めています。実証事業は全国各地で進められています。

このプロジェクトにおける事例などの取り組みが、ポータルサイト上で公開されています。小学校の事例としては、音楽・算数・プログラミングの横断学習なども紹介されています。

STEM・STEAM参考資料

(「こどもプログラミング通信」第27号 2019年7月22日発行より)

「さくらの学校支援プロジェクト」名称および活動方針変更のお知らせ

「さくらの学校支援プロジェクト」がスタートします

2017年2月に発足した「石狩市への小学校プログラミング教育支援プロジェクト」は、2年間の活動を経て、目標であった「2020年のプログラミング教育必須化までに、石狩市内の全小学校の授業で、プログラミング教育が行えるようにする」を予定通り達成できる見通しとなりました。

石狩市教育委員会による「石狩市のプログラミング教育の取組」が2019年3月に発行され、市内小学校ではガイドラインに基づいて学校ごとのカリキュラムの中に「プログラミング教育」が位置付けられ、自律的に取り組みが進んでいくことになります。

このように、目標の達成が確実になった状況を受けて、このプロジェクトの目標達成後の在り方をプロジェクトメンバーで協議した結果、新しい目的と、3つの活動範囲を軸として定め、活動を継続していくことになりました。

さくらの学校支援プロジェクトとは

  • 「情報活用能力の育成」につながる授業支援をしていくため、敢えて「プログラミング教育」の言葉をプロジェクト名から省きました。
  • 北海道石狩市がメインですが、北海道全体への支援も視野に入れることとしたため、プロジェクト名から自治体名を省きました。
  • 小学校への支援がメインですが、中学校や高等学校とのつながり、連携も考えていく必要があるため、「小学校」もプロジェクト名から省きました。

活動範囲と活動のビジョン

  • <石狩市で> 石狩市の小学校にプログラミング教育を根付かせ、情報活用能力育成を図る授業作り支援の提供
  • <北海道で> 北海道内に石狩市のプログラミング教育実践ノウハウを伝達する仕組みの実現
  • <IT系コミュニティで> IT企業やエンジニアを適切な情報活用能力育成支援につなげていくための情報の提供

今後も石狩市や北海道、および地域で教育に携わる団体と協調しながら、教育の支援を積極的に行って参ります。また、情報活用能力育成に対する支援や相談を受けられるようにすることや、研究や実践発表の後押しなど、石狩市および北海道への地域貢献を継続いたします。今後とも、当プロジェクトをよろしくお願いいたします。

オープンソースカンファレンス 2019 Hokkaido

全国各地で開催されているオープンソース・ソフトウェアの今を伝えるイベントが、今年も札幌で開催。IT系ではお祭り的なイベントとして有名。北海道では最も参加者が多く、700人もの参加を見込んでいます。

会場では、様々なソフトウェアに関するセミナーに加え、各コミュニティや協賛企業による展示ブースもあります。ロボットや電子工作に関する展示も見込まれるため、プログラミング教育のご参考のためにも、参加されてみてはいかがでしょうか。

日時   2019年5月31日(金)13:00~17:00(セミナーのみ)

         2019年6月1日(土)  10:00~18:00(展示16:00まで)

会場   札幌コンベンションセンター (会場受付は二階)

   札幌市⽩⽯区東札幌6条1丁⽬1-1

企画運営 株式会社びぎねっと

(初出「こどもプログラミング通信」第23号 2019年3月26日発行)