藤女子大学プロジェクトマネジメントII 成果発表会レポート

オンラインで実施されたプロジェクトマネジメントIIの成果発表会

2020年12月7日(月)、さくらインターネットが授業協力をしていた藤女子大学人間生活学部人間生活学科プロジェクトマネジメントIIの成果発表会が行われました。
さくらインターネットが主催したU-16プログラミングコンテスト石狩大会の企画・運営を、この授業の一環で学生と共に推進してきましたが、この日は他のプロジェクトに参加した学生も含めて全体での成果発表会となりました。
さくらの学校支援プロジェクトの朝倉が、今回のプロジェクトリーダーとして学生と関わってきた立場で、企業チームの発表にフォーカスしてレポートしたいと思います。

U-16プログラミングコンテスト石狩模擬大会の模様は、こちらをご覧ください。

この成果発表会では、企業、NPO、行政それぞれの分野のプロジェクトに参加した学生が、ここまでの成果と考察を発表しました。

企業チームの学生は、7名が分担し、スライドを使っての説明を実施しました。
まず、プロジェクトの概要と成果ということで、今回のプロジェクトを主導したさくらインターネットの紹介や、なぜさくらインターネットが石狩でプログラミングコンテストを実施したいと考えるに至ったかの説明がありました。

企業のCSRとは?

このプロジェクトが企業の直接的な営利目的ではない取り組み「CSR」として行われ、目的はさくらインターネットの認知度向上や、イメージアップであることが説明されました。
学生は、企業が表向きの社会貢献の意義だけでなく、こういった目的を持ってCSR活動を実施しているということ自体、あまりよく知らなかったことなのではないかと思います。

このスライドでは、プログラミング教育普及に対する課題がさくらインターネットが抱える社会課題という形で表現されていましたが、後半の説明で、実はプログラミングができないことが社会課題というわけではない(現に今現在それで困っている人はいない)という見解も伝えられました。
しかし、企業によってプログラミング教育が無尽蔵に商業化し、質の高い教育を誰もが受けられる機会を阻害するようなことにならないよう、業界全体で考えていく必要があり、専門的な知識を有するさくらインターネットがそこに関わっていくことが、社会課題解決のために必要であると考察されていました。

また、この後発表のあったNPOチーム・行政チームの目的や社会課題解決における役割、手法とは異なることが、全体の発表会の場で比較することで学生にもよく理解できたのではないかと思いました。

実際のプロジェクト体験を通して学んだこと

プロジェクトマネジメント(PMチーム)、PRチーム、当日運営チーム(OPチーム)の3つのチームに分かれ、それぞれの担当がどんな業務を行っていたかについて、説明がありました。

コロナ禍により、ほとんどすべての準備をオンラインのみで行ってきた、プロジェクト推進の苦労についても触れられていましたが、その中での学生の気付きは「オンラインだからこそ、一人一人が積極的に発言しなければならない」「対面の時のように、相手が自分の言いたいことをくみ取ってもらえない」といったコミュニケーションに関するものが多かったように思います。

わからないことがあるのにうまく言葉にできなかったり、指示の意味がわからない、曖昧な部分を残してしまったために、全体的に受け身になってしまったという気付きは、学生がこれから社会人になっていく上でとても大切な経験だったのではないかと思います。

私たち企業側のメンバーにとっても、学生が何を知っていて、どんな言い方をすると伝わるのか、手探りの状態でプロジェクトを共にしていた部分があり、今回の経験は大変貴重なものとなりました。

社会課題を解決していくために

企業チームの成果発表のまとめとして、さくらインターネット以外の会社の事例なども例に挙げながら、大企業ではCSRが浸透しているようだが、中小企業では意識していなかったり、意識が弱い部分があるという指摘がありました。
また、その原因として、学生を含む一般の人の企業のCSRに対する関心が低いのではないかと分析。
社会的に認知度が低い取り組みであるため、企業の状況によって偏りが生じているのでは?という仮説に導いていました。

そして、社会課題を解決し、社会全体を良くしていくためには、消費者が企業のCSR活動にも関心を持ち、適切な選択をしていくことが求められる、消費者の行動が企業を変え、社会を変えていく原動力になるという結論の説明がありました。

出席していたさくらインターネット取締役の前田からも、この発表の感想として「企業活動を行う上では、どうしても負の部分がある。例えば、データセンターは大量の電気を使うため、化石燃料を大量に消費し、環境に影響を与えてしまう。だから、できるだけ社会貢献をして還元していくという意識が必要だと考えている。」という話がありました。

大学の授業協力全体や、学生の発表を通して、改めて企業のCSRとしてできること、その意義を確認し、企業側のプロジェクト参加者にとっても大変勉強になる活動になりました。
学生の活動としてはこれで終わりではなく、この後も来年以降の活動に向けた報告書作成があるそうです。
一連の活動で、企業やプロジェクトについて学んだことを活かし、学生の皆さんの更なる成長を期待したいと思います。

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